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知ってください:5 NEW!
知ってください、木のある暮らしのこと

木の家というのは良いことばかりではありません。
木が歪んで建具の建て付けが悪くなる、壁板に傷がつく、湿気がこもれば腐ることもあるでしょう。
これらは木が生き物であり、大地から伐られても尚その性質を失わないからです。
しかしこれは必ずしも欠点ではありません。
建て付けが悪くなれば削ればいい、傷がつけば磨けばいい、湿気がこもらないように通気を良くすればいいのです。
自分の家族や趣味のコレクション、または自分自身に気を使うのと同じように木の家・木の商品に愛情を注いでみてはいかがでしょうか。
そうすれば木は必ずやその愛情に応え、いつまでもその暮らしを豊かにするための一役を担ってくれるでしょう。
木の独特の柔らかさ。
心落ち着く木目の美しさ。
何百年も建ち続ける木の強さ。
これは科学の発達した現代でも、決して人間の手だけで創り出せる物ではありません。
兄弟で背比べをして柱にしるしをしたことはありますか?
涼しい風の流れる縁側で寝転んで昼寝をしたことはありますか?
抜けた節の向こう側を見たことは?
住む人の愛情によって時には一緒に成長する友のように、時には住む人を大事に包み込んでくれる存在となってくれるのが家です。
そしてそこには昔、山作りをして以降今日に至るまでの、時間を越えた数え切れないほどの人達の想いが込められています。
その想いをつなぐ為に私達の仕事はあると思っています。
 

知ってください1 知ってください、東白川村のこと

東白川村は岐阜県東部・木曽山系に位置しています。
東西に流れる飛騨川水系・清流白川沿いに道が走り、集落が形成されています。
大正時代この地を訪れた新聞記者が驚きを持ってこの地を紹介しています。
(以下抜粋)
『 あゝ此の山清き水麗はしき自然の大景に支配さるゝ東白川の郷土は、春夏秋冬を通じて、夢の如き山水美に抱かれ居るを以て、一面遊覧地として、別莊地として最も好適なる歡樂(かんらく)の地と云ふ可く。その春は、清き流れの白川に沿ふ山麓一帶の岩躑躅(いはつつじ)が紅く燃えて水に映り、夜は石を洗ふ水瀬の響き一つ一つに河鹿(かじか)の聲(こゑ)さへ添ゆ。その夏は暑さを知らぬ白川溪(しらかはだに)の緑は珠を溶かして水に流るゝ静けさよ。その秋は滿山の紅葉赫(か)っと燃えて火焔(くわえん)の山かと思はるゝ燦爛(さんらん)の美よその冬は繽粉(ひんぷん)たる白雪の淨衣(ぜうい)に包まれたる氣高き四山の風色よ。

 東白川は眞(しん)に自然美の最も勝たるもの。例へ俗物が如何に入り込むとも、此の山水を俗化する事能はざらん。再び云ふ。東白川は天下の絶景たり。永久に、不變に。その山容(さんよう)に水態(すゐたい)、ともすれば伊豆の修善寺に似たる哉。

 時や將(まさ)に新緑滴(したた)らんとして(はつらつ)の氣(き)、滿天滿地(まんてんまんち)に漲り、新葉若葉に風薫る四山の風光、げに筆舌の及ぶ所にあらず。』

時代が移り変わっても今なお四方八方を山に囲まれその恵みを受けつつ、自然と共に暮らしていることに変わりはありません。


知ってください2 知ってください、山仕事のこと

青白いような朝もやの中、村は静かに目覚めます。
家々からは煙や湯気が立ち上り、朝ご飯とお弁当の支度。
山仕事は古来より夜明けと共に、が原則です。
山並みの隙間を縫うように朝日が村に射し込む頃、山師(やまし)達は車に乗り込み各々仕事場を目指します。
急な山の斜面を歩き現場に着いた山師達は、ノコギリの目立てなど道具の整備を行い、2〜4人のチームになって作業を始めます。
木を伐る者、機械を操る者、搬出をする者…。
それぞれの役割分担とチームワークが一つとなって山の作業が行われます。
植林、下草刈り、枝打ち、間伐、皆伐…。
作業の内容も違えば、その場その場によって作業の進め方も千差万別。
長年受け継がれてきた技術や経験がそこでいかんなく発揮されます。
 


知ってください3 知ってください、製材のこと

村の道路を走る車の中で特に目を引くのが木材を積んだトラックの多さ。
桧の生産額全国1位(生産量4位)の岐阜県ならではの光景です。
製材所に運び込まれた丸太はその太さや長さ、また質によって梁桁材、柱材、羽柄材、板材など最も適した部材に製材されます。
そこで必要なのは1本1本違う丸太の特性を見極める人間の眼です。
製材する段階で大量に出る商品にならない細かな切れっ端などは細かく砕き、チップという紙の原料になります。
またオガ屑は主に農家に出荷されます。
最近「もったいない(MOTTAINAI)」という言葉を耳にしますが、1本の木を大きな部材からオガ屑に至るまで利用できるものは全て利用しようとする精神は、まさに自然への深い愛情の表れではないでしょうか。
 


知ってください4 知ってください、東濃桧のこと

古くから有名な木曽桧は主に長野県材を言うようですが、良質な木材を作り出す土壌・気候の恩恵を得て、この地方の桧を特に「東濃桧」と呼び重宝されています。
特徴として、ピンクかがった赤身の色や木目の細かさなどに定評があります。
さらに製材屋としての視点から見ると大節・枯れ節が少ないということも言えます。
手入れのされない木は枝が大きく張り過ぎますし、また枯れた枝がいつまでも残り、それが製材した時に現れます。
このような木材は家の部材で一番目を引く内装用としては適しません。
日本で有数の木材産地として大昔から小まめに手入れをしてきた多くの職人の苦労が商品となった時に一番表れるのです。

 

 
 
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