2011年09月05日|山共の『地域の林業・製材加工!』
毎月給料日に弊社では「山共社内新聞」という社内向け新聞を発行しております。
もう4年くらい続けていますかね。
連絡事項の他、私のコラムも載せているのですが、今日はその一部をご紹介したいと思います。
山共社内新聞8月号より
「男として」
◆山共創業者でもあり、私の祖父でもある田口克郎が7月31日に永眠いたしました。
社員の皆様にはご迷惑とご心配をかけ、筆舌には尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。
◆祖父は山を愛し・・・ということをよく言われますが、それは間違ってはいないにしろ、実際には祖父にとって山はあくまで「仕事」であったように思います。
少なくともボランティア精神などではなく、常に商売の対象でした。
こういうと冷たく聞こえるかもしれませんが、私は逆に仕事をすることの大切さを学んだ気がします。
◆無理せずに、ぼちぼちと、出来る範囲で・・・のようなぬるい感覚が社会の風潮となっており、ともすると一生懸命やる人間が笑われる世の中です。
しかし今一度自覚しなければいけないのは「我々は弱肉強食の競争社会の真っただ中にいるんだ」ということです。
会社同士も人間同士も比べられて、その中で生き残っていかなければいけません。
そしてお金を稼ぎ、物を食って生きていく、その過酷さから逃げることはできないのです。
◆私も製材機に乗っていた頃は、忙しい時には朝4時から夜11時まで一人やっていた時もありました。
今はそれは私の持ち場ではないのでやりませんが、今の私の仕事は、これまでの山共の歴史の中では誰もやってこなかった事、そしてゴールのない事です。
自分が「これでいいや」と思えばいつでもやめれることですが、やめた時点で山共の成長は止まってしまうでしょう。
私自身、体力の衰えた体にムチを打ち、固くなりつつある頭をフル回転させ、妥協したくなる気持ちにカツをいれて頑張りたいと思います。
◆私が入社した時に、たった一言だけ言われた、祖父からの言葉を皆さんにも贈りたいと思います。
「今、男としてやらなければいけないことを、やれ」
祖父を含め、先人たちの思いを胸に、これからも頑張っていきましょう!
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2011年08月31日|山共の『地域の林業・製材加工!』
昨日訪問した会社さんでこの様なモノを発見!
ウェルカムボード、なかなかいいですよね。
こちらとしても、
なんか大切にされているな、と好印象を持てます。
そして、今日。
さっそく弊社でも真似させていただきました(笑)。
すべては模倣から始まるのです。
弊社のは、グレードアップしてレインボーカラーにしてみましたが。
本日のお客様は岐阜県庁県産材流通課の皆様でしたが、
「このボード、見たことあるなぁ・・・。
あっ!〇〇さん所でも見たよ!」
いきなりネタバレしてしまいました。
「真似させていただきました!」
と私も胸を張って言いました。
いいと思ったことはまず真似をしてみる。
続けていけば、オリジナルの文化になっていくのです。
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2011年08月11日|山共の『地域の林業・製材加工!』
福島原発事故を受けあらゆる産業で放射能汚染の問題が出ているところですが、
木材界にも影響はないとは言えません。
「岐阜県は大丈夫・・・じゃないかな?」という雰囲気だけでは説得力がないので実際弊社の木材を測定してみることに。
特に弊社の一押し商品「天然乾燥東濃杉」は基本雨ざらしになっているのでちゃんと調べておきたいところ。
人類は年間約2.4mSの自然放射線を受けているということですから(ネット調べ、地域差あり)、
1時間あたりに直すと0.27μSv/h。
ちなみに林野庁が除染の基準としている数値は10万cpm。(下記サイト参照)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/110628.html
このあたりの数値がとりあえずの基準となりそうです。
でも測定器が全然手に入らないんですよね。
そこで中学時代の恩師F先生にカウンターをお借りしました。
なんでもチェルノブイリの時に購入されたそうで。
実際に計ってみると時々、
ピコッ
・・・・・
ピコッ
・・・・・
と放射線を拾っている音はするのですが線量が少ないのか、数値としてしっかり出てきません。
う~ん、どうしようかな?
これは正しいのかな?
測定できないくらい少ないのならそれに越したことはないんですが・・・。
と、少々困っていたところへ弊社のお取引先・アトリエDEF様が最近のデジタルのを購入されたということで早速共同実験をしてみました。
まずは丸太。
震災後に伐採し、外に置いておいたものです。
測定結果は
0.123μSv/h、20cpm。
林野庁の指針の5000分の1となり、自然放射線の平均よりも低いくらいでした。
次に屋外で天然乾燥している木材製品。
測定結果は、0.072μSv/h。
こちらは更に低い数値。
次は仕上げて出荷待ちとなっている木材製品。
測定結果は、
8cpm、0.041μSv/h。
更に低くなりました。
F先生からお借りした測定器もあながち間違ってはいなかったということですね。
ほっとしました。
私は学者ではないので数値設定等に関して言い切ることは避けますが、
林野庁の指針その他を鑑みて弊社としては製品に関して問題なしと判断し販売させていただきますのでよろしくお願いします。
またこのような測定はこれからも定期的にしていきたいと思っています。
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2011年08月03日|山共の『地域の林業・製材加工!』
7月31日。
ヤマトモpresents「源流の森と川遊び体験」 を開催しました!
今回のテーマはずばり「水」!
山から湧き出る水がやがて川となっていくのを視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚で体感してもらいながら、
水を蓄えるFSC国際森林認証の森での森林浴、
そして山共の森での間伐体験、
そして製材工場という木材の流れも同時に感じていただくのが目的です。
10:00
道の駅「茶の里ひがししらかわ」に集合。ちょっと天気が心配です。
本日は参加者17名。
スタッフ8名。
それでは、出発っ!
まずは、山に入る前に山の神様の前で安全祈願。
地元NPO法人「青空見聞塾」の村雲さんがエピソードを語ってくれました。
山の神様の隣には東白川の林業に大きな貢献を果たした安江孫市翁の石碑があります。
FSCの森「母樹林公園」へ。
樹齢100年を超える桧が立ち並び、他の植栽も豊か。
目指す山づくりのひとつのモデルです。
森林浴。
鳥の鳴き声、せせらぎ、風の音に癒されます。
NPO法人「青空見聞塾」企画の「森のアート展」も見れました。
湧水は冷たく、おいしいです!
真新しい林道。
雨対策もされて丈夫な道となっています。
近くにある山共研修林にて間伐体験。
「伐ってみたい人?」
手を挙げたのは女の子ばかり。
お父さんと一緒に娘さんも頑張りました。
年輪を数えてみると・・・
こんなに細いのに32年!
間伐のお手伝いをしてくれた証に木札に名前を書いて頂きました。
自分のやった痕跡が分かります。
近くの「不動滝」。
森に蓄えられた水が谷となり、やがて川になっていきます。
お待ちかねの昼食タイム!
今回の目玉は・・・天然鮎の塩焼き!!
さらにご飯は・・・地元郷土料理の朴葉寿司!!
やっぱり鮎はかぶりつくのが一番!
山に行ってお腹はペコペコでした。
ちなみに使ったまな板はFSC製。
・・・CMでした。
山共スタッフ 太一君のキーボード演奏をBGM代わりに。
何かいたかな?
最後は山共製材工場見学。
まずはビデオを見て山共を知ってもらいました。
製材工場を見るのが初めての方も。
実際に丸太を製材する光景を見て「おぉ~!」という歓声が上がりました。
川遊びの宝探しゲームで見事プレゼントをゲット!!
さらに、
みんなで伐った木から作ったコースターをプレゼント。
もちろん、FSCの焼き入り。
この夏の記念にしてね。
何とか雨も持ちこたえ、私達スタッフにとっても楽しい一日となりました。
色々至らぬ点もあったと思いますが、
少しでも東白川村の事、森の事、山共の事を知ってもらえたら嬉しいです。
次回はまだ未定ですが、
今回よりもさらに内容を充実させたものをやりたいです。
東白川村での一日が、皆さんにとって良い夏の思い出の1ページになる事を祈っています。
ありがとうございました!
そして、また会いましょう!!
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2011年06月27日|山共の『地域の林業・製材加工!』
朝、目が覚めると外は嵐!
今日は建前なのにっの思いつつ、車を走らせ愛知県安城市の現場に到着すると、
普通に晴れとるし。
というわけで、久しぶりの建前参加となりました。
(地下足袋も新調したし)
すがすがしい木の香りが漂います。
土台は東濃桧の赤身土台です。
もはや高いところもへっちゃらです。
構造材を組むまではそんなに手間取りませんでしたが、今回は寄棟(屋根が真ん中に向かって四方から寄っているような構造)ということで、野地板やボードを切るのに少し時間がかかりました。
お昼ご飯はなんと、ステーキ!
こ、こんな豪快にっ!
とってもやわらか~い!
巨大なブロックをお施主のMさんが切り分けて、BBQコンロで焼いてくれます。
実はMさんはお肉屋さん経営なのです。
建前が一転してBBQ大会?
ビールが飲めないのが辛いところですが・・・。
暑さで疲労もピークに。
夕方ボードまで終わらせて大工仕事終了。
この後いつもなら上棟式をして終わるわけですが、今回はさらに餅投げがありました。
建てたばかりの屋根に業者とお施主さんが上がり、50人以上集まったご近所、友人にお餅やお菓子を投げます。
最近では見られなくなった光景に、僕自身も心が躍りました。
Mさんの家づくりを目一杯楽しもうとされているお気持ちがとても伝わる一日でした。
大空に舞う、お餅!お菓子!お金!
さてさて、天気も一日持ちましたが、逆に・・・
メチャ日焼けしました。
痛すぎです。
もとの肌、こんなに白かったっけ?
実際に僕達が作った材料を使って頂いているところを見ると、いつも感動します。
素晴らしい家になる事、確信しています!
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2011年06月25日|山共の『地域の林業・製材加工!』
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2011年06月25日|山共の『地域の林業・製材加工!』
6月22日。
「第1回産地共催交流セミナー」です。
これはうちがコンサル契約している㈱トビムシが主催したセミナー。
トビムシ主催とはいえ、メインの内容は大阪で共に学んでいる木材関係7社による自社製品販売のプレゼンです。
新たな国産材時代の到来の中で、
「新たな産地間競争(賑わい)の幕開け 元気な産地 小さなメーカー合同企画」を合言葉に3ヶ月ほど前から計画してきました。
メンバーは、
島根県の地松メーカー 竹下木材
和歌山の高野霊木 トビムシ高野山事務所
兵庫の間伐材・小径木 木原木材店
三重の桧メーカー 丸栄製材所
岡山のニシアワー 西粟倉・森の学校
奈良・吉野美林 谷林業部
岐阜・東濃杉 山共
といったこの人たちを知らずにこれからの木材業は語れないでしょう、と言わんばかりの今をときめくメーカー揃い。
告知期間が短かったにも関わらず、会場は約40社の工務店、木材流通業、果ては行政関係者も含め満員状態でした。
午前11時半、メンバーたちはマイドーム大阪の1階カフェに集結。
ランチを食べながら、プレゼンの順番をくじ引きで決めます。
このゆるさ・・・いえ、ゆるさではありませんね。
どこでふられても対応できるようにみんな鍛えられているので動じないのです。
そして展示物搬入開始。
皆さん、メチャメチャ凝ってましたねぇ。
「こういうこと初めてなんで」と言ってた谷林業部さんは木の枝とかで什器を作ってらっしゃって。
木原さんの「ヒノキジーンズ」も欲しいなぁと思いましたし、ニシアワーさんや高野霊木さんはやっぱ手慣れとるわぁという感じです。
私はポスター2枚と、弊社の内容紹介を集めた50P編成のブック2冊。
展示と言えるのはこれだけ。
でもいいのです。
プレゼン頑張るから、これで充分です。
それと参加者へのプレゼントとして情報誌と資料、さらには東白川村のペット茶。
このペット茶50本をスーツケースに詰め込んで持ってきたから、重いのなんの。
駅での階段の上り下りは本当に心が折れかけました。
シ、シンプルすぎますかねぇ?
さて、設営も終わり、参加者を入れてセミナー開始。
プレゼンメインですから、セミナーというよりビジネスマッチングのようなものですかね。
各社プレゼンはそれぞれの個性が光り、面白かったし勉強にもなりました。
もちろん私も頑張りました。
会社紹介の動画に始まり、会社概要、製品紹介、サービスの紹介など20分という限られた時間内にどう伝えるかを工夫したつもりです。
プレゼン中、時には「おぉ~」という声、時には笑い声が聞こえ、話が伝わっている感があり、とてもやり易かったです。
休憩時間中にはたくさんの人が名刺交換に山共ブースを訪れてくださり、実際に今後のビジネスにつながる話もできました。
パワーポイントはプレゼンの必需品、私もだいぶ慣れました。
参加者は皆さん意欲的な方たちばかりです。
セミナー後の懇親会でも、主催者メンバーはもちろん参加者の方もたくさん残っていただき、更に盛り上がりました。
いい話を沢山いただいたので、これからしっかり連絡を取って一過性のものにしないようにしていきたいと思っています。
懇親会は立食。情報交換から具体的なビジネスの話までガンガンに盛り上がってます。
というわけで走って書いてしまいましたが、大阪は熱かった!
そして次に繋がる可能性をすごく感じたセミナーとなりました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
そしてメンバーの皆さん、トビムシの皆さん、さらにはインターンや林業女子の方々、お疲れ様でした!
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2011年06月24日|山共の『地域の林業・製材加工!』
先週と今週2回に分けて、森林文化アカデミーの学生さんが「材料学実習」の授業の一環で、山共に来てくれました。
「 産学官の連携」。
よく耳にする言葉ですが、なかなか簡単ではないですよね。
まずは連携を組む以前に、どうやってつながればいいのか。
もっと簡単に言えば、どうやって知り合えばいいのか。
零細企業が多いこの業界、その時点ですでに大きなハードルが立ちはだかっているのが現状です。
私共も同じ悩みを持ち、それゆえ「産学官の連携」という言葉は自分たちには無縁のものだと思ってました。
しかし今年に入って美濃市・森林文化アカデミーで2回のお話をさせていただく機会がありました。
特に2回目のアカデミー創立10周年記念パネルディスカッションでは、「今後のアカデミーに期待すること」として、もっと民間企業に入り込み、実際の産業に即した研究、またその研究結果を実社会に活かしていくための人材づくりなどを話しました。
その結果、その日のうちに富田先生から、
「今度学生を連れて工場見学に行ってもいいですか?」
という打診があり、今回があったのです。
学生の中には天然乾燥と人工乾燥のコスト比較を自分の研究課題にしている方もいました。
山共ではその両方をやっている事から、コストを算出するのに必要なデータをご提供することにしました。
学生さんにとってみれば、生の具体的な数字を得ることができるわけですし、我々としても自分ではなかなかできなかったコスト計算をしてもらえる。
研究結果を共有することで、お互いの研究、仕事に活かせ、それがまた次へとつながっていく事になるでしょう。
これが私たちなりの連携の第一歩です。
ちなみに巷で言う「産学官連携」は補助金を得るためのお題目としてとらえられてる部分もありますが、
私達の場合は、補助金なんて一切もらっておりません。
交流、意見交換、情報の共有を深めることで、お互いに補てんし合っているわけです。
このような交流にお金はいりません。
それが結果的にはより本質に近い連携だと思うのです。
だって、補助金がらみの連携は、年度が終われば、もしくは補助金がなくなれば終わってしまうパターンが多いわけですから。
しかし私たちの場合は、お互いが必要とする間はつながっていくことになるのでしょう。
学問、研究は実社会の発展のために。
そして実社会の中に学問、研究の種がある。
そんな連携の第一歩、大切にしたいです
前途のある学生諸君に光あれ!
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2011年06月20日|山共の『地域の林業・製材加工!』
昨日、6月19日は消防の加茂郡操法大会でした。
僕は東白川代表の出場メンバーでした。
訓練は5月中は週3日、6月中は週4日。
夕方6時半から夜は早くても10時ということで、それから仕事をしようにも体力的に辛い日々でした。
僕自身はそれほど消防にのめり込んでいる訳ではありませんが、それでも勝負事。
やるのなら負けたくない、やるのならベストを尽くそうと取り組んできたわけです。
昨日の天候は曇りだったものの、この週末降った雨でグラウンドはぬかるんでいました。
滑ってコケでもしたら上位入賞は望めません。
悪条件の中、一体どうなるか予測はできませんでした。
僕達の順番は出場7チームのうち、5番目。
静まり返った会場にピストルの合図が響き渡ると大きな歓声とポンプや水の音が入り混じり騒然とします。
その中でとにかく走り、火事に見立てた火点と言われる標識を5人のメンバーで少しでも早く消す。
すごく集中していた中にも、今まで訓練してきたことが良く出せていることに少なからず感動を覚えながら競技を終えました。
閉会式の結果発表。
「第3位、東白川村!」
と呼ばれた時は、本当に嬉しかったです。
僕達は本職の消防署員ではありません。
それだけにどの程度まで消防というものに時間をさけるかは難しいところですが、技術を身に付け、団結力を深める。
何より消防団員として地域の防火防災、災害時の出動に立ち向かう誇りというのは持ち続けたいと思っています。
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